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五反田バレーのクリエイターはこれを見てる (第6回:セーフィー馬場明日香さん)

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五反田バレー企業の社員がおすすめコンテンツを紹介する連載「五反田バレーのクリエイターはこれを見てる」。第6回はセーフィー株式会社のデザイナー・馬場明日香さん。デザイナーの視点から、クリエイティブや業務の悩みをクリアにできる3つのコンテンツを、ご自身のエピソードとともにご紹介いただきました。

プロフィール

セーフィー株式会社 馬場明日香さん
部署:プラットフォームユニット デザインセンター
肩書: デザイナー
担当業務:LP作成、バナー作成、チラシ作成などデザインに関する業務
勤続年数:2年

セーフィー馬場さんのおすすめコンテンツ

『勝てるデザイン』

元・任天堂のデザイナーである前田高志さんが執筆された本です。任天堂のデザイナーを率いていた前田さんならではの、わかりやすい表現と遊び心のある内容で、とても読みやすい一冊。巻末にワークシートも付属しているので、実践にもおすすめです。
デザインの考え方や、作業の進め方の見直しのきっかけになります。デザイナー経験の浅い方ほど、悩んだ時に確実に助けになると思います。

私がこの本を手に取ったのも、なかなか良いものが作れず、伸び悩んでいる時期でした。上長にデザインを確認してもらっても、もっと良いものにできると言われていました。自分の想像している表現したいものとアウトプットがずれて、一番やきもきしていた頃だったと思います。
そんな時に、このフレーズに感銘を受けました。

“デッサンを習っていた時、アトリエの先生が「消すことを躊躇していたら上手くなれない」とよく言っていました。
これはどんなクリエイティブな仕事にも通じる話です。 ”

-デッサンはクリエイティブの筋トレ(88ページ)より

私の場合はデッサンではないのですが、自分の仕事に当てはめて考えてみると、目からうろこでした。それまでは、デザインの修正依頼がきたら、もともと作っていたものからパーツを再利用したり、派生させて作り直したりすることが多かったのです。このフレーズを読んでから、いちから作り直すことに全く抵抗がなくなりました。

デザインを一度自分で作成してみても、気に入らなかったらまた初めからやり直してみる。もったいないと思わず、どんどん手を動かしていく。これが実践できるようになってから、デザインの質は少しずつですが、良くなっていった気がします。

イベント『AdobeMAX』

デザイナーの多くが利用しているAdobe製品の最新情報から、使い方、実例まで、さまざまな情報が手に入ります。日本国内だけでなく、海外のデザイナーの話も聞くことができるので、とても興味深い話が聞けるコンテンツです。グラフィックデザインからWEBデザイン、プロダクト系まで、デザインにまつわる内容を取り上げています。

コロナ禍以前まではオフライン開催だったため、チケットもすぐ売り切れ、参加が難しいイベントでした。しかし、ここ2年はオンライン開催になり、各セッション映像も振り返って見ることが可能なので、自由な時間に閲覧できるのもポイントです。
特に、サンリオピューロランドさんの回が印象に残っています。「素材をAdobe CCに上げておけばいつでも使える」「会議中にパッとイメージを出すことができる」という言葉が、業務を見直すきっかけになりました。(動画の18分20秒あたりからです。気になる方はぜひ観てみてください。)

動画を視聴していた当時、ロゴや、プロダクト写真を使い回すバナー、ブログのアイキャッチの作成業務を多く担当していました。自分の知らない素材があると、素材の場所を調べたり、前回の担当者に素材のありかを聞いたりと、過去データや素材フォルダを調べなくてはならない面倒な状況。そんな時にこちらの動画を観て、「Adobeを使用して素材を整理すれば、自社内でも作業の効率化を図れるのでは?」と気づきを得ました。
具体的には、自社内のデザイナーが使用できる共通のCCライブラリ(素材集のようなもの)を作ってみては、というものです。誰が担当しても「素材が見つからない」と作業に困ることはなくなるだろうし、素材のありかをわざわざ聞かなくてもいいので、細かい部分の時間が短縮できると思い、セーフィーのロゴやよく使用するプロダクト写真、ブランドカラーなどが入ったアセットの作成を始めました。
CCライブラリ自体は、以前所属していた会社で使用したことがあり、便利なことは既に知っていました。自分で作成したことはなかったのですが、業務を効率化できるのならと、調べながら取り組みました。

現在は私が当時作成したものに、他のデザイナーさんにもよく使用する素材を追加してもらって、それぞれが使いやすい環境になっています。

・ご紹介コンテンツ
オンラインイベント『AdobeMAX』

『楽しい! 美しい! 情報を図で伝えるデザイン』

デザイン思考や理論を学んでも、何が良いデザインで何が悪いデザインなのか、わからなくなってしまう。そんな時に引き出しを増やせる1冊です。インフォグラフィックをはじめとしたデザインサンプルが集約されています。
インフォグラフィックとは、データや情報を整理して視覚的にわかりやすく伝えるもの。テキストの配置や図の使い方次第で、言葉が外国語で書かれていても、視覚的に大体の内容が伝わるのは、ものすごいことだと思います。

この本にはサンプルが多数掲載されているので、とても勉強になります。図録のような構成でノウハウ本ではないのですが、見ていてとても楽しいです。情報の配置、まとまりや見せ方、レイアウトなど、全てが詰まっていて、行き詰まった時の参考になります。

具体的には、載せたい内容が多かったり、情報がゴチャついたりしているワイヤーやイメージ図をもらった時に、参考にしています。情報のまとまりや流れを上手に説明できるように、本を参考にしながらデザインの作成に取り掛かります。「こういう情報が来たらこういう見せ方にしよう!」という予習にもなるので、これからも活用していきたいと思っています。

インフォグラフィックに関する本を読んだのはこれで3冊目ですが、図録のようなこの本が一番ワクワクしました。面倒臭がって説明書などをあまりじっくり読まない人間なので、図解はありがたいです(笑)。

取材・文・編集/ノオト

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