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五反田バレーのクリエイターはこれを見てる(第1回:balconia長谷川果奈子さん)

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五反田バレー企業の社員がおすすめコンテンツを紹介する連載「五反田バレーのクリエイターはこれを見てる」。第1回はマーケティング支援企業・balconia株式会社のWebデザイナー長谷川果奈子さん。仕事への姿勢を学べる本や、アイデア出しのヒントになる本3冊について語ってくれました!

プロフィール

balconia株式会社 長谷川果奈子さん
部署:Interactive Unit2
肩書:Webデザイナー
担当業務:Webページ等のデザイン制作

Webデザイナー長谷川さんのおすすめコンテンツ

『デザインの仕事』(寄藤文平著/講談社)

グラフィックデザイナーの寄藤文平さんが、ご自身の経験を踏まえてデザインの仕事に対する考え方を書いている本です。デザイナーに限らず、自分の仕事を見つめ直すのに役立つ一冊だと思います。

特に印象に残っているのが、このフレーズです。

“「好きなこと」というのは反作用のようなものだと思います。僕は子どもの時から絵をよく描いていましたが、それが「好きなこと」だとは思っていませんでした。自分の描いた絵が他の人に作用するのを感じて、その反作用として「好きなこと」になっていったように思います。

そして、仕事という激しい作用と反作用の中に現れていく、鍛えられた「好きなこと」というものが僕はあると思います。”

寄藤文平(2017)デザインの仕事 p201

新卒入社して2年が経ち、うまくいかないこともたくさん経験した頃にこの本を手に取りました。なぜこの仕事をしているのだろうと考えていたときに、「自分が作ったものが他人に作用し、その反作用で好きになる」という話がすごく腑に落ちました。

「デザインが好きだからやる」といった気持ちだけでは、うまくいかないときや楽しくないときに、頑張ることが難しい。しかし、他人に影響を与えるという反作用をモチベーションとしていけば、きっと仕事がどんどん楽しくなるはずです。正直まだ目の前のことで手一杯な日々ですが、“仕事という激しい作用と反作用の中に現れていく、鍛えられた「好きなこと」”を見つけたいです。

『ずこうことばでかんがえる』(きだにやすのり著/エイチアンドエスカンパニー)

思考が行き詰まってしまったときの考え方を「ずこうことば」で簡単に示してくれる本です。新卒1年目の頃に、制作のアイデア出しで苦戦し、発想や思考法にまつわる本を探していたときに見つけました。あくまでヒント集なので、気軽にパラパラと好きなページを読むことができます。

読んでいて、はっとさせられたのは34ページに書かれていたこの文章です。

“ふたつの てんを むすぶと せんに なりますが
みっつだと さんかくの かたちが できます。
そこには いろいろな ものが ふくまれます。
おもしろさが ひろがる よちが できるのです。
だからこそ きになる ところを さいてい
みっつは さがしましょう。”

きだにやすのり(2017)ずこうことばでかんがえる p34

行き詰まってしまったときは、視点を変えることで解決できるかもしれないし、すでに答えが出ているのかもしれない。この本を読んで、そうやって一度立ち戻ることができるようになりました。

どうしてもアイデアが出なくて進まないときは、「いまはそういうときなんだな」と考えるようにしています。アイデア出しにも役立ちますが、仕事や人との関わり方を考えるきっかけにもなった一冊です。

『スウェーデン式 アイデア・ブック』(フレドリック・ヘレーン著/ダイヤモンド社)

アイデアの発想に重要な30の項目を、具体的なエピソードを交えてわかりやすくまとめている本です。数あるエピソードの中でも、アルバート・アインシュタインが、自身とその他大勢との違いを説明するときに言ったこのセリフが印象的でした。

“たとえば、干し草の山から針を探さなくてはならないとします。あなた方はたぶん、針が1本見つかるまで探すでしょう。私は、針が全部、見つかるまで探し続けると思います”

フレドリック・ヘレーン(2005)スウェーデン式 アイデア・ブック p8

この話から、アインシュタインは常に複数の答えを模索していて、その発想がアイデアを生んでいるのだと学びました。そのほかのエピソードからも「アイデアを合体させる」「メタファーで表現する」といった基本的な発想法を知ることができ、いまの業務でも役立っています。

発想法がわかっていてもすぐに使いこなせるわけではないため、項目の最後にある「レンガ1個の使い道を15分で50通り考えてみる」「そのアイデアのどこがよいのか、子どもにもわかるように説明してみる」といった数々の課題を繰り返すことが重要だと感じます。

この本は、学生のときに先生に薦められて手に取りました。出された課題に対してはある程度すぐに手を動かすことができていたのですが、卒業制作のテーマを1から考えるとなると難しいものでした。そんなときに基本的な発想法を改めて学ぶものとして活用していましたし、Webデザイナーになった今もよく読み返しています。

 

取材・文・編集/ノオト

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