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五反田バレーのクリエイターはこれを見てる(第3回:balconia國分雄樹さん)

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五反田バレー企業の社員がおすすめコンテンツを紹介する連載「五反田バレーのクリエイターはこれを見てる」。第3回はマーケティング支援企業・balconia株式会社のWebアプリケーションエンジニア國分雄樹さん。技術や仕事に対する姿勢が学べる本、子どもと一緒に楽しめる特撮ヒーロー番組について語ってくれました!

プロフィール

balconia株式会社 國分雄樹さん
部署:System Solution Unit1 アシスタントユニットリード
肩書:Webアプリケーションエンジニア
担当業務:システムの設計、開発、テスト、運用の実作業やレビュー

Webアプリケーションエンジニア國分さんのおすすめコンテンツ

ドメイン駆動設計 モデリング/実装ガイド(松岡幸一郎著)

ドメイン駆動設計(以下、DDD)について勉強する中で、こちらが非常に分かりやすかったので、おすすめします。DDDの参考書は洋書が多く、いくつか読みましたが、やはり翻訳の文章を読みきるのは大変でした。本書は日本のエンジニアが解説しているため、文章が読みやすく、参考となるプログラムコードもあり、他書と比べて一段と理解しやすくなっています。

DDDの理解を深める上で、参考になったのがこのフレーズです。

“何かの意思決定をする際に重要なのは、解決したい課題を明確にすることです。これはつまり「ルールで決められているからこう」という判断をしない、ということになります。例えば、「DDDではユビキタス言語が大事らしいから用語集を作ろう」と言って目的を明確にせずに作り、そのままメンテナンスされない、といった話を耳にすることがあります。

そうではなく、そもそもなぜユビキタス言語が必要なのか、何を目的として導入するのか、ということを言語化し、認識を合わせることが重要です。 目的が明確であれば、納得感を持って取り組めますし、何が必要なのかを自分で判断し、工夫できるようになります。”

松岡幸一郎(2020)ドメイン駆動設計 モデリング/実装ガイド p19

これまでWebの情報を集めてDDDについて学習し、業務にも採用していたのですが、理解が足らずDDDのメリットを受けられていない状態が続いていました。本書を読んでやっと「こういうことか!」という感触がつかめた気がしましたし、開発の際にテストコードが書きやすくなり業務が効率化しました。

テストが捗ることで、さらにより良いDDDを追求するモチベーションが高まり、さらにテストの効率が向上する、という良い循環も生まれています。DDDの目的はテストの効率化ではなく、正しくはプロジェクト全体の効率化ですが、まずは足元から改善することで、徐々に広範囲に良い影響が波及することを今は目指しています。

『横井軍平ゲーム館 ─「世界の任天堂」を築いた発想力』(横井軍平、牧野武文著/筑摩書房)

ゲームボーイをはじめ、さまざまなおもちゃやゲーム機を開発した横井軍平氏のインタビュー集です。

前半は横井氏が携わった商品のエピソードが軽妙な語り口で書かれています。アイデアの生まれたきっかけや、商品として形にするまでの工夫、苦労のエピソードは、今でも非常に面白く読めます。後半では氏が巨大な会社の中でかなりのプレッシャーを感じ、高性能化するゲーム業界に留まる意味を失っていたことが垣間見えてきます。

本書で印象的だったのは、横井氏のこの発言です。

“若い人間がどうすべきかということを論ずるには、国から変えていけという話になってしまう。てっとり早いのは上が変わることなんです。若い人にどうこうと言うよりは、私としては上に立つ人間に度量をもってほしいと言いたいですね。”

横井軍平、牧野武文(2015)横井軍平ゲーム館 ─「世界の任天堂」を築いた発想力 p204

横井氏は重圧の中であっても、全ての社員が萎縮せずのびのびと仕事ができる環境を作ることに注力されていました。私も同じように、会社でも会社以外でも、若手含めさまざまな人が動きやすい環境作りを目指していきたいと考えるようになりました。

どうでもいい話ですが、最近リモートワークで寂しいので会社のSlackの日報の最後に適当な駄文を書くようにしています。私のくだらない駄文を見て、うちの会社の若手も萎縮せずのびのびしてくれたらいいなと思っています。

『機界戦隊ゼンカイジャー』(テレビ朝日系列/毎週日曜9:30〜10:00放送)

人間1人、ロボ4体という異色なスーパー戦隊の特撮番組です。ロボ4体がかわいい、楽しく明るい作劇と歌いやすい主題歌、適宜投入されるイカれた敵怪人、大人も楽しいクレイジーなネタ、少しずつ進む本筋のストーリーと、毎週内容が詰まっています。

子どもと暮らしていると、自分の趣味に費やす時間がなくなりがちなので、子どもと大人が一緒になって楽しめるコンテンツは本当にありがたく感じます。また、放送後はTwitterなどのSNSで飛び交う感想や、公式ホームページの裏話を眺めるのも楽しいです。

第8話の、世界海賊ゾックス・ゴールドツイカーが「ヨホホイ♪」と歌いながら登場するシーンが気に入っています。番組終了直前に突然空から登場したゾックスが、歌って踊って変身して一方的に敵を倒して終わりました。

かなり度肝を抜かれたので、彼の使う武器ギアダリンガーのおもちゃを自分の誕生日に買いました。付属品のセンタイギアも買いました。ガチャガチャで人形も集めました。それまで私と息子だけで見ていたのですが、ヨホホイ♪をきっかけに奥さんも見てくれるようになりました。

以前は「高いおもちゃを買う羽目になるからスーパー戦隊はちょっとね……」と思っていました。が、おもちゃを購入した結果、子どものなりきり遊びが捗る、歌や踊りを覚えて友だちと盛り上がれる、指先を使うので子どもの脳にもいい影響がありそう、とお値段以上のメリットを感じました。あとは早く変身前のキカイノイドのソフビ人形を全員分出してほしいです。

 

取材・文・編集/ノオト

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