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五反田で“企業行きつけの飲食店”を作ろう 「五反田ドラフト会議」スタート

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さまざまな飲食店がひしめき合う五反田エリアーーその中から五反田の企業が“我が社行きつけの店”を作れるイベント「五反田ドラフト会議2019」が始まった。2019年8月4日に五反田駅東口で開催される「五反田夏祭り2019」に一般社団法人五反田バレーが参加したことをきっかけに生まれた企画であり、公式サイトでは7月25日まで参加企業を募集している。

▲五反田ドラフト会議公式サイト

このイベントによって行きつけの契約が成立した場合、企業は1年間その店から両者間で取り決めた特別なサービスを受けることができる。その契約をプロ野球と同様のドラフト方式で決定していくのだが、具体的にどのような流れで決定するのか、そして“企業行きつけ”という関係性は企業と店にどのようなメリットをもたらすのか。発案者の1人であるコグラフの代表取締役/CEO・森喜隆さんに話を聞いた。

「五反田ドラフト会議」の仕組み

「五反田ドラフト会議」は、五反田で営業している従業員5名以上の企業なら、どこでも無料で参加ができる。すでに飲食店側のエントリーは終了しており、最終的に20~30店舗が指名候補として公開予定だ。

▲ 現在、公式サイトで参加店舗の一部を公開中

逆に、企業側は指名期間(7月22日~26日)に、候補の中から行きつけにしたい飲食店を1位から10位までサイトで登録する。登録結果は7月28日にWeb上で発表され、もし1位に指名した店が他の企業とかぶらなければ、そのまま「行きつけ契約」が成立。重複していた場合、8月4日の「五反田夏祭り」会場における公開抽選会で決定する。

1位の抽選に外れてしまった企業は、2位以降で他社と指名が重複していなければ契約成立。重複があれば抽選を行わずに従業員数の多い企業を優先して契約……という手順を繰り返し、それぞれの行きつけ店を決定していく流れだ。

行きつけ店から受けられる来店メリットは現段階では決まっておらず、契約成立後に企業とお店で相談して決定する。「合計金額の20%値引き」「ファーストドリンクのサービス」「4名以上の団体申込で●●サービス」などなど内容が定まったら、その後契約企業の社員は来店時に名刺などを見せるだけで来店メリットを受けられる。

来店時のサービスだけでなく、店内には企業が行きつけとして利用していることを示す特製ステッカーが常に貼られ、他の来店客に企業名をPRすることができる。一方で企業も、社内で行きつけ店の来店誘導ポスターを掲出。「企業行きつけ店」という結びつきを通して、企業と店舗が互いを宣伝し合いながら地元のリピーターやファンを獲得していくのが、この五反田ドラフト会議の展望だ。

さらにドラフト会議の取り組みは「五反田夏祭り」当日、日刊スポーツの号外として5万部配布される。参加店舗のほか、企業も公式サイトで参加を申し込めば社名を掲載してもらえるので、宣伝につなげることも可能だ。

うっすらとある“企業行きつけ”文化の拡張

飲食店への「行きつけ」といえば、会社員が会社帰りに居酒屋へ立ち寄る……など個人やグループとお店間で生まれる関係性というイメージが強い。しかし企業とお店間でも行きつけの感覚は双方にあり、「五反田ドラフト会議」ではその慣習を一歩推し進めたい、と発案者の森さんは話す。

「例えばTOC(株式会社テーオーシー)の社員さんは、五反田エリアで飲みに行くときにおすすめのお店のリストを社内でもっていたりします。他にもベンチャー企業がランチのおいしいお店やパーティに使えるお店をGoogleマップでプロットマッピングして社員と共有したり、チャットツールで紹介し合ったりとか。こういうのはまさに“企業行きつけ”ですよね」

「企業に行きつけがあることのメリットは何よりも、場がほしいときに迷わず選べる点です。普段は五反田で飲まないけれども歓迎会の幹事を任されてしまったとか、社外でランチミーティングをするときとかも、時間がない中でさくっと“会社が行きつけにしているから”とお店を指定できます」

「一方で飲食店側にも、お客さんを企業の名前で覚えていることがあります。長くやっているような居酒屋とかだと、店長さんが“あの●●(企業名)さんがよくうちを使ってらっしゃる”と話されることが時折あるんですよね。聞いているこちらも“それほどサービスがいいのかな?”とお店のことをより気になったりします」

こうしたつながりの機会をより増やし、発展させるものとして考えたのが「行きつけ契約」だった。会社公認のお店という肩書があると、行きつけを作れずにいた社員も行きやすくなる。割引や一品サービスといった来店メリットまであるとますますだ。

「行きつけ契約を交わしていることをポスターやステッカーにして掲示し合うのも、互いに宣伝効果やブランド価値をもたらし合えると思います。お店でお客さんがステッカーをたまたま見て“この飲食店はドラフト会議で●●さんに指名してもらっているんだ、すごいじゃん”と興味を持つなど……潜在的な行きつけの関係をオープンにすることで、双方で五反田を盛り上げていけるのではないでしょうか」

また森さんは、「今回のイベントは飲食店と企業の距離が近い五反田という土地だからこそできる」と話す。

「五反田には味が確かなだけでなく、ビジネスマンがふらっと行けるような“ちょうどいい”規模やスタイルのお店が多いんです。昔、大崎にあった倉庫やものづくり企業の方々が仕事帰りに五反田の店に寄っていた経緯もあるからでしょうが、店構えからして行きつけにしやすい雰囲気があります」

「企業も企業で、社食を持っていないような中小規模のところが多いです。ここで立派な社食をもっている社員2,000人の大企業が小料理屋を行きつけに指名したところで、果たして意味はあるのかという。大企業ばかりの六本木では難しく、大崎だと今度は飲食店の数が足りない、など……企業の数と飲食店の数、両者の距離感、そして企業の規模感、そのあたりのバランスが整っていないと、たくさんの企業とお店が一挙に行きつけ契約を交わすなんてできません。その条件が五反田はすべてそろっているんです」

五反田ドラフト会議は年1回の恒例行事として継続していく予定。「次のドラフト会議では、社内で『今度はこの店を指名してください』『あの企業に負けないでください』みたいな会話が飛び交う、そんな盛り上がりも生まれたらいいと思います。いずれはこのドラフト会議の座組を、企業・飲食店間による地域活性事例として五反田からいろんな都市へ発信していきたいです」と森さんは意気込む。

(取材・執筆:黒木貴啓/ノオト 編集:伊藤 駿/ノオト)

※ 7月22日 18:00 企業エントリー期間延長につき、締切日時の修正を行いました。

■五反田ドラフト会議
https://gota-draft.com/
■五反田夏祭り2019 ~GOTANDA Summer FESTIVAL~
http://natsufes.gotanda.tokyo/

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