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さらなる飛躍に向けて、スタートアップ16社が集まる 「五反田バレーアクセラレーションプログラム2022」キックオフイベントをレポート

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2022年9月16日、「五反田バレーアクセラレーションプログラム2022」キックオフイベントが大崎ブライトコアホールにて開催されました。

スタートアップや起業家の事業成長を促す同プログラム。今回行われたキックオフイベントは、オリエンテーション、講師・パートナー企業の紹介、交流会などが行われる、プログラム参加者の「顔合わせの場」です。本記事では、イベント当日の様子を紹介します。

事業成長を促す約半年間のプログラムがここからスタート

品川区地域振興部長・伊﨑みゆきさん

初めに挨拶をしたのは、品川区地域振興部長の伊﨑みゆきさん。主催者を代表して、「新たなアイデアや技術、やる気に満ち溢れた参加者の方々が集まってくれました。本日から始まるプログラムを良いあるものにしていただき、ぜひとも大きく育っていただきたいと願っております」と期待を寄せます。

株式会社ゼロワンブースター・桑田靖章さんによる運営メンバー紹介

次に、事務局である株式会社キャンパスクリエイトから、過去の受講生やVC(ベンチャーキャピタル)との交流イベント、相談窓口などの支援内容について紹介がありました。

そして、今年度の研修やメンタリング(課題や悩みの解決を目指してサポートすること)を担う株式会社ゼロワンブースターの桑田靖章さんからは、研修内容や運営メンバーの紹介のほか、メンタリングや最終成果発表「Demo Day」に向けたピッチトレーニングの案内などのオリエンテーションが行われました。

ともに受講者を応援する連携パートナー企業

講師紹介、品川区による支援メニューの紹介に続いて、企業など連携パートナー全12団体による事業紹介、特典紹介が行われました。以下に、抜粋したコメントを紹介します。

セガサミーホールディングス株式会社

「我々セガサミーホールディングスは、トンネルがイメージとなっているコワーキングスペース『TUNNEL TOKYO(トンネルトウキョウ)』を運営しています。ワーキングスペースとしてはもちろん、交流の場としても使っていただける施設で、多種多様なイベントにも使っていただいております。今回は特典の一つとして、フリーデスク会員1万8000円のところを初月無料で提供します」

株式会社学研ホールディングス

「弊社は創業から77期を迎え、教育以外にも実は医療、福祉といった事業にもいろいろな領域で展開しています。教育や医療福祉に直接的な関係はない事業をされている受講者の方も多いと思いますが、業務効率、安全担保、顧客体験の向上など、いろんな可能性でご一緒できるのではないかと考えています。ご一緒できる機会が楽しみです」

品川区西大井創業支援センター

「当センターは今年2月にリニューアルオープンした品川区が運営する創業支援施設です。『ここから始まる起業の航路』をテーマに、起業前の方から起業後3年未満の方をターゲットにしております。インキュベーションマネージャーによる伴奏支援、コミュニティマネージャーによる起業家コミュニティなどを運営しているのが特徴です。今回のプログラムでは、10月の交流会と11月の研修会の会場として利用いただく予定ですので、皆さまとお会いできることを楽しみにしています」

※以下、発表順に記載
1. セガサミーホールディングス株式会社
2. アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
3. 東急株式会社
4. 株式会社PR TIMES
5. 株式会社学研ホールディングス
6. 株式会社三井住友銀行
7. 株式会社ローソン
8. 品川区品川産業支援交流施設 SHIP
9. 品川区立西大井創業支援センター
10.パーク24株式会社
11.伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
12. 一般社団法人五反田バレー

また、同プログラム参加者は五反田バレーの年会費が初年度無料となります。代表理事である中村ガクト氏は、「スタートアップやベンチャーが五反田に集まっているといっても、渋谷とか六本木に比べるとまだまだだと思っています。こういった五反田バレーの活動を通じて、中にいる企業の皆さんにとってもメリットのある取り組みをどんどん行っていけたら」とコメント。

受講者それぞれの熱意がこもったスピーチ

続けて、アクセラレーションプログラム受講企業によるスピーチが行われました。

メタバース・NFTなどのWEB3.0事業を展開する株式会社contronym

サブスクリプションサービスでビールを提供している株式会社Kraft beer

今回、書類審査と面接を経て選ばれた受講者の事業内容は、ITを中心にマッチングサービス、アート、不動産、船の配送サービスなど多岐に渡ります。皆さんそれぞれ事業やサービスの紹介、プログラムへの意気込みなどを約3分間、思い思いに語りました。

「海をテクノロジーで変えていく」と語る株式会社シーテックヒロシマ

AIを活用した細胞培養プロセスの自動最適化ソリューションを提供するエピストラ株式会社

※以下、発表順に受講者名を記載
1. 壹岐隼人氏
2. 株式会社フロンティアチャンネル
3. 株式会社テックシンカー
4. ソレイワ株式会社
5. 白澤光純氏
6. 織田かおり氏
7. 株式会社Neeew Local Japan
8. 株式会社contronym
9. リアルティーマーケット株式会社
10.株式会社Kraft beer
11.株式会社EnergyColoring
12.ヒトノホンヤ
13.株式会社セラピア
14.株式会社KUIX
15.株式会社シーテックヒロシマ
16.エピストラ株式会社

受講者の自己紹介後は、交流会が行われ、グループごとに名刺交換をしながら親睦を深める時間に。

今後、受講者は品川産業支援交流施設SHIPのオープンラウンジ無償利用、テストマーケティング・実証実験支援にくわえて、パートナー企業ら12団体による特典が利用できます。

さらに約半年にわたって、マインドセット、広報・PR、資金調達などに関する研修、先輩スタートアップとの交流会を実施。来年3月には、パートナー企業をはじめとする大企業やベンチャーキャピタルを招いて、最終成果発表会「Demo Day」が開催される予定です。

キックオフイベントを終えて

今回イベントの企画でもあり、同プログラムの研修、メンタリングを行う株式会社ゼロワンブースターの桑田靖章さんにお話を伺いました。

――今回で第3期目の開催となりますが、過去のプログラムと今年の違いは何かありますか?

今までと違うところは、研修の講師がほぼ皆さん先輩起業家なんですよ。そういう方たちも含めてどんどん交流していただいて、受講生の皆さんには人的ネットワークや社会関係資本を構築していただきたいです。

――これから始まる「五反田バレーアクセラレーションプログラム」に対して、意気込みをお願いいたします。

受講生の皆さんは「自分の事業を伸ばしたい」という参加目的がもちろんベースにありますが、今回応募の時点で多く伺ったのは「起業家同士でたくさん交流したい」という声でした。他の地域のプログラムも運営していますが、それがこの「五反田バレーアクセラレーションプログラム」では特徴的な部分だと思います。

仲の良いチームは各メンバーそれぞれの成長を促すので、そういったチーム作りを頑張りたいと思っています。みんなが仲間になって、刺激し合って、助け合う。こうした動きが自然にできる皆さんではないかな、と。もちろん、各社の事業を伸ばすのは当然の部分として頑張りたいなと思っています。

 

アクセラレーションプログラムの集大成の場「Demo Day」は来年3月。それまでに受講者の取り組みがどのように育っていくのか、楽しみですね。

 

取材・文:矢内あや 編集:森夏紀(ノオト)

 

五反田バレーアクセラレーションプログラム2022

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